診療報酬の改定が行われる度に現場で改革が進められていくのが看護師にとってしばしば負担になります。本来は看護師の負担も軽減する目的で診療報酬が改められていますが、院内の制度を変更したことによって慣れているやり方から変更しなければならないとなると当面は面倒だという印象を受けてしまうのももっともなことでしょう。働き方を変えざるを得なくなり、プライベートにも影響することもあります。特に結婚生活を始めた頃や子育てをしているときに大きな診療報酬の改定があるとプライベートの負担が大きくなることは否めません。ただ、職場の選び方によって診療報酬改定の影響を受けにくくすることは可能です。 看護師の職場の中でもクリニックは改革の影響を受けにくい傾向があります。特に個人が開業して経営している小さなクリニックの場合には、診療報酬の算定条件に合わせて体制を整えられるほどの規模も予算もない場合がほとんどです。大きな医療法人の場合には影響を受けることもありますが、それでも病院に比べると対応できる範囲が限られているので微々たる変化しかない場合が多くなっています。特に審美歯科や美容皮膚科などの自由診療が中心の職場では影響が少なく、改定をあまり気にせずに落ち着いて働けるでしょう。クリニックが看護師の間で人気なのは夜勤がない、休みの日を安定して取りやすいといった理由もありますが、診療報酬改定の影響も受けにくいことも理由なのです。